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引き続きニコニコ演劇祭。

・・・偉そうなことを言いますよ。
ニコ動見れる環境にある演劇関係者はいますぐ「ニコニコ演劇ネットワーク」か「演劇part1集」でタグ検索して、
そこにあるモノ片っ端から見たほうがいいと思うんだ。
金がないからおいそれとプロを見に行けないってのが現実だけど、
せっかくこうやって映像で小さい画面ではあるけどいいものすごいものをタダで見れるんだから、違法だろうがなんだろうが使ってしまえ!

しかし違法がゆえに短命です、善は急げ(笑)


閑話休題。

今日は蜷川版「メディア」。大竹しのぶと生瀬勝彦のやつ。
ニナガワ・シェイクスピアはなぜか映像で見ると眠くなるのだけどニナガワ・ギリシャ悲劇はその限りでないみたい。
こうなると国内戯曲はどうなのか試してみたくなる。



映像でこんなにリアルに胸が苦しくなったのは人間風車以来。生はよくあるけど。

あれだけえげつないことをやってのけるけどギリギリまで迷って苦しんでしまうメディアの気持ちも、
誓いよりも確かな足場が欲しくて、安定した将来や豊さを選んだイアソンの気持ちもわかるからすごく苦しい。

イアソンがこどもを抱き寄せるシーンでぼろぼろ泣いてしまった。
あそこにいる観客含めた全員の中で、あの三人だけがこれから起こることを知らないんだもの。

演出もすごいし、キャストの力なんてもう非の打ちどころなく本当に素晴らしいんだけれども
この作品の何よりすごいところは初演が「紀元前431年」だという事実だと思う。
(もちろん蜷川の、でなくて当時のギリシャで演じられたもの)

紀元前だぜ。キリストもいない時代に作られた芝居なのに今こんなに共感できるものなのか、という感動。
共感できるからこそ残っているんだろうけれども。
2000年越しのカタルシスって、それだけでなんか凄いじゃないか。

エウリピデスさん、あなたはすごいよ!と2000年前に呼びかけたくなるね。



どうでもいいけどこの作品、初演当時のギリシャでなんかの大会で3位になっているらしい。
これで3位だったら1位ってどんなよ、って思ってしまいました。

シェイクスピアよりギリシャ悲劇のほうがだいぶんダイレクトでストレートだな。
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女性
誕生日:
1986/05/18
職業:
社会の歯車予備軍
趣味:
芝居/ゲーム/活字
自己紹介:
おしばいと北海道と活字が好きな大阪在住のわかもの。

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